源次郎の刻印

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たむらまなみ

 実は源次郎の中の人は本家の長男である。
 田舎ではちょっとした地主だった家系である。
 家の前に川が流れていて、そこにかかる橋から見渡せる限りの土地が本家の所有で、裏山がまるごと先祖代々の墓地になってた。
 うちの父親の事業が失敗して全てを失ったけどねー。

 今となっては漫画か小説といったノンフィクションの中でもないとめったにお目にかかれなくなった「許嫁」という存在。
 最後に許嫁って単語を聞いたのは「サクラ大戦」だろうか。

 そんな存在が源次郎の中の人にはいた。
 まなみちゃんって女の子で、生まれてから小学校1年までは本当に一緒に過ごしていた。分家の長女で近所に住んでいて、まなみちゃんとこの井戸で冷やしたトマトがとても美味しかった事を覚えている。まなみちゃんとこの畑で採れたトマトだ。

 まなみちゃんとこの婆ちゃんがとても優しくて、じいちゃんに怒られた私をいつもかくまってくれた。

 あとから聞いた話だが、じいちゃんは若い頃、まなみちゃんとこの婆ちゃんにほの字だったらしい。

 私が許嫁の存在を知ったのは中3の時。まなみちゃんの婆ちゃんのお葬式の時だった。まなみちゃんのお母さんから聞かされた。
 私が中学生の頃は「銀蠅時代」 世の中に逆らって生きる事がカッコ良かった時代。
 後悔とかじゃなくて、自分自身の生きてきた道として、若かったなぁ。。。と思う。
 当時は付き合っていた子がいて、その子が全てだった。
 あの思いは今でも間違っていなかったと思う。
 まぁ、オールバックで金メッシュいれて短ラン・ボンタンで葬儀に列席してる奴が、許嫁と聞かされてホイホイとはいけなかったと言うのは、男の幼さだったのだろう。

 まなみちゃんは高校二年の夏にその生涯を終えた。交通事故である。

 語感の似た名前を聞くと思い出す。
 
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