源次郎の刻印

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

命令絶対

 以前のブログに載せた事のある記事。
 この記事の熱烈なファンから、もう一度見たい! 新しい方に転載して! との強い要望があったので(アッタノカ?)転載しておく。

知ってる人は知っている
俺がまだ若かった頃、命令絶対な団体に所属してました。
あれじゃないよ 自由業な方じゃなくて国家公務員。

俺がいた部隊では、1個班編成は班長、一番手そして二番手の三名編成。
班長>一番手>二番手の順に偉い。当然そこには「命令絶対」という鉄の掟がある。まぁ実際には「職務遂行に必要な命令には絶対に従わなければならない」であるから、「おい ちょっと肩揉めや」等の場合は命令とは言わない。

二番手って奴は下っ端だから、当然のごとく雑用をやらされる。この雑用、職務遂行に必要な命令だから、それには従わなくてはならない。
当時、俺は一番手。勿論不遇の二番手時代もあった。

とある演習での一幕。
一番手の俺は、二番手を教育するっていう役目もあった。その「教育」の内容には「雑務」に関する事も多く、その中で特に重要視されるのが「飯」。演習に行くと飯はトラックで運搬されてくる。それを受取りにいくわけだが、演習での事なのでピクニックみたいにはいかない。飯をとりに行く道中で敵に遭遇したり空襲があったり、中には場所がわからんくなって迷子になる奴も出てくる。

飯盒ってあるでしょ? あれを持って飯のトラックのとこまで歩いていくわけですよ。
ほんで、演習なんで「水」ってやつを無駄に使うわけにいかんので、この飯盒の上蓋と中蓋と本体にビニール袋を被せて、そこにご飯とおかずと汁物をいれてくるわけです。

 うちの班長は肉が嫌いな人で、どんなに美味そうな肉でも食べなかった。
俺が二番手の頃にマーボー豆腐が出た事があって、その時は死ぬ思いしてミンチ肉を全て取り除いてから班長に渡した。
面倒くさがりな俺はいわゆる「猫飯」。別々に持ってこさせるとビニールの数も多くなってしまうし、狭い車内で食べる場合も出てくるので、ご飯もおかずも全て本体に被せたビニールに突っ込んでこさせるのである。

 数分後、彼は無事に帰って来た。
 迷子になる事もなく、転んでご飯をぶちまける事もなく、無事三人分のご飯を持ち帰った。
「今日はカレーでした」
と彼が言った。
お カレーじゃんって思った。食べやすいし、猫飯状態でも何の問題もない。
「ぶっかけちゃいましたけど、良かったんですよね?」
と彼が言った。
「おぅ それでいい」

いざ受け取り蓋を開けてみると、確かにそこにはカレーがあった。
だが、なんだかおかしい。
カレーのルーをそっと掻き分けて見る。そこにキャベツの千切りがあった。サラダだ。
ここまで 特に問題なし。
しかし何かがおかしい。においが酸っぱいのだ。
さらにそのサラダを掻き分けてみた。

そして そこに俺が見たものは
フルーツポンチ!
彼は忠実に命令を守った。
そして 俺は何も言えなかった。

とある団体での一幕

スポンサーサイト

| 日常 | 07:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://sskloki.blog74.fc2.com/tb.php/28-bf142b32

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。