源次郎の刻印

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諦めました

 私の悪い癖なのかもしれない。
 0か100か、どちらかしか出来ないのだ。
 やるならやる。やらないならやらない。
 グレーゾーンが広い所では仕事は出来ない。
 あまりにも愚痴っぽくなるので、テンションの低い方はこの先を読むのはお控え下さい。


 私は「派遣」と言う立場に誇りを持ってやってきた。
 それは派遣にしか出来ない事があるからだ。特に成熟していない製造現場において、私が持っている経験や知識は、外部の人間を連れて来るのに等しい。様々な製造現場を見て来た派遣の知識や経験をいかに現場に生かせるか、それは派遣の重要性のひとつである。ある意味、安価な労働力と言う意味以上に大きい。

 今回私が所属した現場は、財閥系の大企業の一部門だった。造船、重機、航空機、自動車等々、様々な部門を持ち、誰もが知っている企業である。
 この企業の弱点は、単価の高い物を造って利益を上げる事には慣れていたが、単価の安い物を大量に生産して利益を出す事に慣れていない事である。単価が100円とか何十円の物を大量に生産して利益を上げる場合、いかに利益を出すとか言う事よりも、いかに損益を出さないかと言う事が課題になる。ムリ・ムダ・ムラを排除していくと言う活動は、つまり損益を排除していく事に繋がって行く。JITと言う考え方も同様。
 ムリ・ムダ・ムラを排除していくと、現場と言うのはおおよそ整然としたものになる。ルールや決め事を作っていかないと、それらを排除していく事はできないからだ。私が言う「成熟していない現場」とは、必要なルールや決め事の少ない現場の事である。
 処理前品置場と処理後品置場がある。しかし、装置の状況や生産の状況によって、その場所が流動的に使用されている。表示がしてあるにも関わらず、それ以外の製品が置かれる。
 製品を入れる箱が不足する。その箱を載せるパレットが不足する。不足している事を報告すると、どっか探してくれと言われ、又は箱数の少ないパレットを積み替えて一枚のパレットを準備させられる。パレットや箱を管理する工務部門があるにも関わらず、本来直接生産に関わる作業者がその合間を見て準備しなければならない。
 後工程の作業者がやって来て、これはどうなってるのかとか、あれはどうなってるのかとか、生産の状況について聞きに来て、これ急いでいるから先にやってくれ等、生産の優先順位も作業者間の調整で行われる。また、生産管理部門の担当者が直接作業者に生産の優先順位につて指示をしに来るのはいいが、その指示の内容について、現場の長が何も知らない。知らないだけではなく、「生産管理部門の指示に従えって言う指示を俺が出せばそれで良いよな?」などと、的外れな事を言い出す。生産管理部門→現場の長→作業者と言う指示の流れなのだから、生産管理部門→作業者でも良いではないかと言う事である。ならば、現場の長はいらない。むしろ自分を飛ばされる事に恥ずかしさはないのだろうか?
 管理体制や指揮命令系統が脆弱過ぎて、むしろルールを作る事で上手くいかなくなる可能性も無くはないが、小ロット大量生産する場合、管理部門や指揮命令系統はしっかりしていなければならないのは前提である。それ無くして利益が出る事はない。少なくともムダが大量に発生する事による損益はまぬがれないのだ。
 このような現場においてありがちなのが、「協力してやって下さい」や「出来ないとこは手伝い合ってやって下さい」などと言うご近所付き合いのようなルールである。
 作業に慣れていない新人さんの出来てないところをフォローしたり、間に合ってない所をを手伝ってやったりするのはありだと思う。しかしこの現場の最悪な所は、協力し合ってとか手伝いあってという文言が「ルール」として存在する事だ。「自らの作業区分にとららわれず。。。」と書かれたマニュアルが存在する。
 協力や手伝いが必要だと言う事は、それをやるべき作業者が間に合っていないと言う事である。つまりそこにムリが発生していると言う事だ。現場を管理する者は、このムリを排除し安全で品質を保てる作業にしなければならない。そのムリを排除する方法が、手の空いた作業者が手伝うと言うのだからお笑いだ。そんなやり方なら誰でも考えられる。
 現場において「協力する」とは、自分に与えられた仕事を自分でこなす事である。自分の仕事を他人に絶対やらせない事である。
 作業区分の明確化や作業負荷の平準化がなぜ必要なのかを、私なりに書いてみよう。小ロット大量生産で利益を上げる為に作業者の殆どを派遣化し、それを社員さんが管理監督すると言う形になると言う事を前提に、ここから先を読んで欲しい。
 作業区分を明確にるすと言う事は、「この仕事はあなたがやりなさい」を決めると同時に、「他の人は手を出してはならない」と決める事でもある。これを決めない事で、ムリ・ムダ・ムラが発生してもこれを発見する事が出来ない。誰かが手伝ってしまう事で、上手く行っているように見えるからだ。
 優秀な派遣が来たとしよう。恐ろしく仕事のできる人で、なんでもこなしてしまう人だったとしよう。優秀であるが故に、この人は手伝ってもらう事無く作業できてしまうだろう。反対番はそうでもない人で、どちらかと言うと手を抜くタイプだったとしよう。この人は恐らく、手伝ってもらえるものは手伝ってもらうだろうし、どうかすると手伝ってもらえる事に頼って、本来自分が主担当の作業をやらなくなるかもしれない。そうなった場合、どちらが辞めていくだろうか?手を抜いて上手に他人に押し付ける人の方が残っていくだろう。自分の仕事に責任を持って積極的にやる優秀な派遣は辞めていく。
 作業区分が明確でなかったり作業負荷の平準化が出来てない場合、「協力しましょう」要素の高い工程や作業負荷の高い工程には優秀な派遣が残らないという現象が起きる。作業者を派遣にする場合に忘れてはならないのは、派遣の多くは昇給が無いと言う事だ。10年やってる人も昨日入った人も同じ時給だと考えた方が良い。工程によって多少の負荷の違いはあるが、これが大きく違いすぎると、「同じ時給やのに。。。あっちの方が楽やん」ぐらいは普通に思う。そう思った時に、優秀で自分に自信のある派遣は、次を求めて辞めて行く。次の仕事が見つかる自信のない派遣や、手伝ってもらえるからいいやと思える派遣が残って行く。頑張っても能力的に間に合わない場合でも、手伝うと言うルールや暗黙の了解がある以上、上手くいってるように見えてしまう。
 ここからここまでが貴方の仕事。これをこなして時給を出します。これが派遣の使い方なのだ。

 まだまだ書き足りない。。。まだある。山ほどある。
 だけれど、どんなに叫んで見ても、社員さん達の意識が変わる事はない。
 お前の言ってる事は一般論やろ? それをここに当てはめてもらっても困る。
 今までこれでやって来たんだし、このままでえぇやんか。
 ここで赤字出ても、他で黒字が出ればそれでえぇねん。
 この現場でこの事業所を支えてた時もあったしなぁ。今度は支えてもらう番やわ。
 甘いね。。。甘い。
 私は派遣として多くの現場を見てきた。成功したとこ、失敗したとこ、無くなっていったとこ。。。
 成功したとこと同じ事をすれば成功すると言うわけではない。
 だが、失敗したとこと同じ事をすれば、恐らく同じように失敗を招くだろう。
 もう諦めました。
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| 日常 | 20:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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